【新築の断熱性能】高性能住宅を目指した我が家(4地域)のUA値はどうなった?間取りでUA値が変わるのか?
家を新築中の我が家。
ついに工事が始まりました。
まだ基礎部分を作るための地面を掘る工事を行なっている段階ですが、
「始まったなぁ。。」
と感慨深いものがあります。
そんな工事が始まった6月初頭、、、我が家のUA値(断熱性能)が発表されました。
以下の記事をご参照いただけますといかに住宅性能にはこだわっていたか、おわかりいただけると思います。
miyagi-house-kosodate.hatenablog.com
miyagi-house-kosodate.hatenablog.com
住宅の性能(断熱性、気密性)にこだわった我が家の断熱性能(UA値)は果たしていくつになったのか!?
我が家のUA値は0.37
我が家のUA値は0.37でした。
本音を言うと、もう少しUA値が小さくなるんじゃないかと期待していたので、0.37という、0.40をギリギリ下回る程度という結果になったことに最初はとまどいました。
今は、
「まあ、十分か。。」
と納得していますが、、、
UA値 0.37は性能的に良くないのか?
UA値の基準はZEHとHEAT20
UA値 0.37は良くないのか。
それを判断するためには、UA値の基準を知る必要があります。
どの程度の断熱性能があればいいのかは住んでいる地域によって異なります。
地域区分に関しましては以下の図をご覧ください。
そして、どの程度の断熱性能があれば、良いのかについては様々な基準があるのですが、ZEH(ゼッチ)とHEAT20を見ておくとよいと思います。
ちなみに私が住む宮城は「4地域」に該当します。
4地域の場合、
ZEH: 0.60
HEAT20 G1: 0.46
HEAT20 G2: 0.34
となっています。
ZEHは、国が定める断熱基準で、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略です。
太陽光パネルなどを設置して、住宅におけるエネルギーの消費を実質ゼロにするために、これくらいの性能を目指しましょうという基準になっています。
しかし、このZEH基準はかなり緩いもので、この基準を満たすだけでは、消費エネルギーを抑えつつ、快適な生活をすることができません。
一方、HEAT20は住宅性能のこだわる方々が設けた性能になります。
省エネでありながら、快適な住まいを実現するためには、HEAT20 G2レベルを目指しましょうと言われています。
HEAT20はUA値の数値目標を示していない
ここで重要なのはHEAT20 では、UA値そのものの数値目標を提示していないということです。
HEAT20では、地域ごとに省エネ性と暖房期における最低室温、15℃未満を下回る部屋の割合等を示し、その基準をクリアすることを求めています。
UA値は、その基準をクリアするための目安、「この程度のUA値になりますよ」ということで示されています。
4地域でUA値 0.37はHETA20 G2に届かないのか?
4地域でHEAT20 G2 でのUA値を見てみると、「0.34」と我が家の数値は微妙に足りていません。
足りていませんが、上記のようにHEAT20は室内の温度変化と省エネ性が基準になっています。
それらを実現するためには、断熱性能だけでなく、気密性も重要になってきます。
つまり、UA値 0.37でも気密性が十分にとれていれば、HEAT20 G2をクリアすることは可能なのではないかと思うのです。
そう期待して、我が家はHEAT20 G2相当の家なんだと思う(思い込む?)ことにしました。
きっと快適に過ごせるさ。。。
なぜUA値が高くなってしまったのか?
なぜUA値が高くなってしまったのか。
それを考えてみたいと思います。
断熱材の種類は?
断熱材は
壁 硬質ウレタンフォーム+外断熱
床 硬質ウレタンフォーム
屋根 発砲ウレタン
と思います。
(少しあやふやですが、FP様パネル+外断熱、屋根は発砲吹き付けでした)
結構、贅沢に断熱材をつかっているんですよね。
壁の断熱を硬質ウレタンじゃなくて、ガラスウールとかにすれば、コストは抑えられるはずなので。。
それでも、UA値が大きくなってしまった原因はなんでしょうか。。
壁面積が大きいから
たぶん、壁面積が大きくなってしまったからだと思います。
我が家は凹凸の多い、デコボコした家になっています。
なぜ、凹凸が多いと壁面積が増えるのか?
以下の図をご覧ください。
1辺6mの正方形状の家で考えてみます。(左図)
この場合、延べ床面積は6 m× 6 m = 36平米です。
壁の高さを10mとすると、壁面積は6 m × 10 m × 4 = 240平米になります。
外皮面積は屋根+床+壁で、36+36+240 = 312平米。
一方、コの字型の家で考えてみましょう。(右図; 2 m × 2 m = 4 平米の中庭があると仮定します。)
この場合、延べ床面積は36平米 - 4平米 = 32 平米になります。
同じく壁の高さを10mとすると、壁面積は
6 m × 10 m × 3枚 = 180平米
2 m × 10 m × 5枚 = 100平米
合計して280平米になります。
外皮面積は屋根+床+壁で、32+32+280 = 344平米。
同じような敷地面積で、正方形の家かコの字型の家かで、外皮面積が
312平米(正方形)<< 344平米(コの字型)
と変わってきます。
というように、デコボコが多くなると壁の面積が増えて、熱が逃げる面積が多くなってUA値が大きくなってしまいます。
(また、材料費、手間賃がかかるので費用もかさみます。)
UA値にこだわるなら箱型の家?
数値だけをみるなら、箱型の家が断熱性能が良くなります。
窓も樹脂サッシのトリプルかLow-Eペアにすればオッケーです。
まとめ
ただ、難しいのが、家は性能だけじゃないってことですかね。
多くの場合、家は自分一人のものではなくて、奥様(旦那さん)、子供たち、両親、義両親など多くの人が住まう可能性が場所だと思います。
その中には、見た目やデザインが気になる人もいると思います。
性能だけ良ければいいよってみんなが一致してくれたらいいんでしょうけど、、、
なかなかそうはいかないですよね!
我が家の場合、形の悪い土地に、できるだけ大きく建てようとした結果そうなったのですが、ある程度凹凸があって、見た目はカッコイイなぁなんて思います。